今日は、アーティゾン美術館、
ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開
セザンヌ、フォーヴィスム
に行ってきた。
★200点を超える作品
この展覧会は、モネ、セザンヌ、
マティスといった巨匠たちから始まり、
フォービズム、キュビズムを経て、
日本の抽象画や現代の抽象派作品まで、
抽象画に関する美術史の中での変遷を
200点以上の作品でたどるものだった。
★ざっくり流れ
大きく言えば、抽象美術の歴史は、
画家たちの創造性と時代の変遷が
絡み合って生まれたものである。
モネやセザンヌが描く自然の断片から始まり、
マティスの鮮やかな色彩が画面に溢れ出すなかで、
美術は新たな表現へと向かっていった。
そして、フォービズムやキュビズムの登場によって、
物事の本質や形態を捉える新たな方法が提示された。
この革命的な変化が、
未来派や様々な抽象派へと続き、
日本でも草間彌生などのアーティストが
独自のアプローチで抽象美術を展開した。
★抽象画の可能性
展覧会の興奮は、
展示された作品たちが
その変遷の軌跡を描きながら、
抽象美術の可能性を
広げていることにあった。
驚くべきは、
時代とともに変わる画家たちのアプローチ。
フォービズムやキュビズムでは、
立体的な形態を平面上に切り取ることで
新たな視点を提示し、
未来派や様々な抽象派では
感情や思考を形にする試みが試みられていた。
★美術の冒険
展示室を歩く度に、
作品の前に立ち止まり、
その美しさと力強さに声にならない、
感嘆の声をあげていた。
その情報量、情熱、絡み合い、
渦に流さない心の涙を流しながら
一歩一歩と足を進めていった。
美術の冒険である。
★緊張感について
特に興味深かったのは、
作品の色彩と構図が織り成す
独特の「緊張感」である。
展示解説を通じて、
「この色合いが緊張感を与えている」とか、
「異なる感情が交錯する点が
緊張感を生み出している」といった
自然に言葉が浮かび上がる。
これが、
抽象美術の真髄なのかもしれない。
展覧会は進むにつれて、
作品がより抽象的になっていった。
しかし、その抽象性にも、
深い意味が込められていることを
解説を通じて知ることができた。
抽象画は、直感や感情を通じて
私たちとコミュニケーションを取る方法であり、
その「緊張感」こそが、
鑑賞者と作品との間に
生まれる独特の絆のようなものだと感じた。
作品、作者、観覧者の三位一体。
★フィナーレ
展覧会の最後には、
未来への希望と続く美術の可能性を感じた。
抽象美術は、
言葉や形にはできない複雑な
感情やアイデアを表現する力を持っている。
これからも、新たな才能が現れ、
新しいアートムーブメントが
生まれることだろう。
私たちは、過去から学びつつ、
未来への扉を開ける美術の旅を
楽しみ続けることができるだ。
★あとがき
展覧会を鑑賞する3時間は、
一瞬のような時間だった。
作品たちの魔法に引き込まれ、
抽象美術の多様性と
深さに触れることができた。
これからも、
このような展覧会での体験を通じて、
美術の魅力と奥深さを
追求していきたいと思う。