マティス展、行ってきた。
もちろんマティス作品の理解も進んだが、
展覧会を通して、現代美術そのものに対して、
ぐっと理解が深まった気がする。
彼が、その礎を築いた人
であることを確信したからだ。
<<< 心に残った作品 >>>
★「赤いキュロットのオダリスク」
美しい女性が赤いキュロット姿で横たわって描かれているこの絵は、その色使いと独特のポーズが目を引いた。前に立って、ハッとして10分程、動けなくなるほど、魅力的な作品だった。
★「夢」
不思議な雰囲気が漂い、現実と夢の境界が曖昧になるような表現。
★「立っているヌード」
シンプルな構図ながらも、女性の優雅な美しさ。
★「赤の大きな屋内」と「黄色と青の屋内」
どちらも色彩の豊かさが印象的。
部屋の中に広がる色彩の組み合わせ。
絵画が描ける、色彩と形の究極系が表現されている。
気の遠くなるほどの試行錯誤の上、両者の魅力が究極としてバランスしている。
展示室から出た瞬間、
私はまるで別の世界に
足を踏み入れたかのような錯覚を覚えた。
マティスの作品に触れる前と後では、
見るものの視点が根本から
変わったような気がする。
彼の絵画が持つ力強いエネルギーに
圧倒されたからだろう。
普段、日常の忙しさに追われ、
芸術に触れる時間が限られてしまう。
しかし、この展覧会を通じて、
私は芸術が持つ力と美しさに再び気づかされた。
芸術に対する見方が変わったことで、
日常の小さな美しさにも気づくことが
できるようになる気がする。
マティスの作品は、ただ美しいだけではなく、
その奥深さに心揺さぶられた。
彼の作品には、色彩の魔法が
宿っているように思えた。