ホワイトカラーのAIによる代替は、予見されて久しいが、Chat GPTを筆頭にして大きく進展するであろう。
従来、外資企業を始めとする業務外注は、特にバックオフィスを中心に積極的に進んできた。
こうした完全にマニュアル化されていた外注業務は、ここにきて完全にAIに置き換わるであろう。
例えば、経理業務では売掛金と回収金のマッチング、月例の調整伝票作成や入力、買掛金の請求書読み取りと入力、月末のシステムクローズ手続きなどが該当する。
これまで外注先へ多額の人件費が支払われていたが、格安なAIの保守費用に置き換わり、外国の商習慣の違いや個人のミス、残業や休暇のフォローなどがなくなる。
また、外注されずに残っていた業務のマニュアル化やエラー対応、税務判断を必要とする計算や申告書作成、部門への配賦率の決定、ペティキャッシュの管理、財務・税務・内部監査への対応、社内からの問い合わせ対応なども、残らず数年以内には完全にAI化されるであろう。
これで、年末年始やGW、お盆などの休日に返上されてきた非人道的な経理業務はなくなる。これは、AIには休みが不要だからである。
最終的に残るのがAI化のためのプログラム作業だが、それ自体をAIが大幅にガイドしてくれるため、非常に作成が楽になる。
AIは雑な注文を正確に理解し、積極的に必要な情報を尋ね、提案までしてくれる。
従来の外資外注先への膨大なマニュアル作成や細かなアップデートに比べれば、ストレスは最小限であり、何よりも気を使う必要がない。
こうして、ホワイトカラーの業務は中国、フィリピン、マレーシアなどアジア諸国に頼ってきたが、巨大情報企業のAIに流れていくだろう。
こういった急激なビジネス環境の変化に、対応しない企業は淘汰されていく。効率化をすれば余計なコストが無くなり、投資効果が高まるわけだから、魅力的な投資先となり資本が集まる。資本力がビジネスのゲームチェンジを行えるので、益々、成長していくからだ。
では、個人としてはどう対応すべきか。
それは、新しい発想をすることだ。
新しい着想、新しい発信、新しい反応や行動。
複雑さの中を生きる為に、固定概念を
無くして、柔軟で豊かな智慧でもって
状況を楽しむ、しなやかさが重要である。