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「憧憬の地、ブルターニ」を観る前に

「憧憬の地、ブルターニ」を観る前に、
図書館で予習をしてみた。


この美術展の一番の魅力は、
多くの印象派などの画家たちやゴーガンの
想像力を爆発させた、
ブルターニュ地方の海岸地域の豊かな自然や
人々の生活や文化を、絵画を通して
目の当たりにできることらしい。


しかし、色々と調べているうちに、
個々の画家や作品から派生し、
ブルターニュ」という単語そのものが
興味深く感じることとなった。


ブルターニュ地方の名前は、
ケルト人の地」を意味する
ブリタニア」から派生している。


この地域は、
5世紀から6世紀にかけて
大英雄時代(アーサー王伝説の時代)の終わりに、
イギリスから大量の移民を受け入れた。

これらの移民は、
ローマの崩壊とゲルマン人の侵入から逃れてきた
ブリトン人(ケルト人の一部族)だった。
彼らが持ってきた言語と文化は、
ブルターニュ地方に深く根付いている。


実際、ブルターニュ地方の言語、
ブルトン語ケルト語派で、
アイルランド語スコットランドゲール語
密接な関連性がある。

さらに、地域の音楽、ダンス、祭りも
ケルトの伝統を映し出している。
これらの文化的特徴が、
ブルターニュ地方がフランスの他の地域とは
一線を画す独自のアイデンティティ
を形成している。


つまり、
フランスの田舎に位置するブルターニュは、
独特な文化を持つ地域で、
その起源は紀元前1200年から続く
ケルト文化にまで遡るわけだ。

その地が人々に深い郷愁を与えるのは、
ケルトの遺産と豊かな自然が
組み合わさったからであり、
芸術家たちの創造力を刺激するのは、
自然なことなのだ。


この展示を見るのが非常に楽しみだ。