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リフレ派とMMT派の違いと、合体!

どちらも財務省の唱える緊縮派の逆(緩和派)なので違いが良く分からない!

昨日の記事を見返しつつ、色々な人の主張を聞いてみて、共通点と相違点を纏めてみた。
ざっくり簿記で「国の借金」理解 - おじさんハック


目次
★共通点
★相違点①、景気を活性化させる二つのアクセルの違い
★相違点②、景気の過熱を止める二つのブレーキの違い
★リフレ派を否定するMMT派の主張
MMT派を否定するリフレ派
★合体!
★結論


★共通点
ずばり、「国債・税金に関する、お金の流れ」については双方、同じ
逆説的だが、簿記仕訳で双方の主張を、矛盾なく説明できる



★相違点①、景気を活性化させる二つのアクセルの違い
「民間のお金を増やす」ためには、二つ方法がある
1) 財政支出
2) 民間銀行から民間がお金を借りる(信用創造


これが、そのまま両派閥の違いとなる
1) 財政支出(財政政策)派が、MMT
2) 民間銀行からお金を借り易くする(信用創造を増やす、金融政策)派が、リフレ

(補足: 「日銀が民間銀行から国債を買取ると、民間銀行のお金が増える」
民間銀行のお金が増えるということは、「もっとお金借りて♡」となり、金利が下がる。
金利が下がると、民間はお金を借り易くなる)


簿記仕訳的に両方成立するし、正しい。
どちらにせよ民間のお金が増えるんだから、両方やったら良いんじゃないかと思う。



★相違点②、景気の過熱を止める二つのブレーキの違い
「民間のお金を減らす」方法も、二つある
1) 税金を上げる
2) (相違点①(2)の逆)民間銀行から民間がお金を借りない


これも、両派閥の違い
1) インフレ抑制の増税(財政政策)派が、MMT
2) (相違点①(2)の逆)インフレ抑制時、信用創造を減らす金融政策派が、リフレ


こちらも、簿記仕訳的に両方成立するし、正しい。


しかし、何故、両方成立するのに、片方だけを主張するのか?
それは、双方が持つ問題点から来るようだ。



★リフレ派を否定するMMT派の主張
> 黒田バズーカを何発撃っても、インフレにならない
> つまり、量的緩和(日銀の国債買取)だけで、デフレの状態は変わらない
> 民間のお金を増やさないと、デフレは解消しない

>(たとえ話)
水をたっぷり飲んだ馬を、水場に連れて行っても、水は飲まない。
水を飲みたくさせれば自然と飲みに行く。

> つまり、民間がお金を借りるような雰囲気づくりのため、
積極的に財政支出(減税、公共投資等)を行えばよい。
> よって、MMTの方が正しい。



MMT派を否定するリフレ派
> リフレ派は、国債発行限界について、話す人によって違う!
> 「無制限に国債発行可能」、「インフレになるまで」、「消費者物価上昇率2%目標まで(リフレ派と同じ)」色々な人がいるけど、それぞれ全然違うよ!
> リフレ派は「消費者物価上昇率2%目標まで量的緩和」という一枚岩のルールを作っていて明快だし、計測可能な通貨量をコントロールするから安全。リフレの方が正しい。


> 「無制限に国債発行可能」って言っている人よ!過剰な財政出動はインフレになるよ?
> インフレになったら、税金で抑制するって言うけど、増税なんて大きな反発くらって、簡単にはできないよ!
> ルールがブレブレだし、インフレ抑制ができない理論は、最初から破綻している



★合体!
ここまで書いてきて、やはり両方の主張は、同時に成立することがわかる

つまり、消費者物価上昇率2%目標の範囲で、
金融政策(国債発行、日銀の国債引き受け、借金チャラ)すると同時に
財政政策(消費税減税、少子化対策、IT強化などの公共投資
をバランスよく行い舵取りすれば良いのでは?


最近のアメリカはインフレの中、下記を行うらしい。
> 金融政策として、金利を上げてつつ(ブレーキ)
> 財政政策として、増税(ブレーキ)
> 財政政策として、インフレ対策(アクセル)
つまり、ダブル・ブレーキ踏んで、同時に、やむなく一部アクセル踏むような調整だ。


日本の場合、デフレの中、下記を行っている。
> 金融政策として、金利は下げているものの(アクセル)
> 財政政策として、増税(ブレーキ)
> 財政支出はしない(アイドリング)
つまり、アクセル踏んで、ブレーキをしているから何処にも行けず、デフレ脱却できないでいる気がする。



★結論
派閥なんて、どうでも良いから、日本は減税、もしくは財政支出をすべきだと思う。