今日は休みをとってリフレッシュ。
朝、ちょっと寝てから筋トレ。
家で早めの昼食をとって、いざ美術展。
森美術館、現代アート、
「ワールド・クラスルーム 現代アートの
国語・算数・理科・社会」展
先の展示会の影響で、鑑賞にあたり、
軸がないと気が済まないようになって
しまった。
そこで、コンテクストを理解する
ことに軸足を置いて見た。
特に今回の展示会は、社会的・政治的・文化的等
メッセージを意図的に強く含んでいる。作品背景やアーティストの意図を理解することで、作品の意味や価値を深く理解できると思った。
調べてみると
現代における代表的なコンテクストは、
ざっくり、以下がある。
1. 社会的不平等と格差
2. 環境問題と持続可能性
3. 性別やジェンダーのアイデンティティ
4. 戦争や紛争
5. 移民や難民の問題
6. 技術の進歩とデジタル化
7. 消費社会と大量生産・廃棄物
8. 共同体やアイデンティティの形成
9. ポストコロニアリズムと文化的アイデンティティ
10. 個人の自己表現とアイデンティティ
11. グローバリゼーションと文化交流
12. メディアと情報の操作
13. 政治的抑圧と人権
14. 都市化と公共空間
15. 宗教と信仰の問題
16. 言語やコミュニケーションの問題
17. 歴史の再解釈と記憶の扱い
18. 科学と技術の倫理
19. 身体と身体性の問題
20. 色彩や形態の探求と表現
概ね、これら単一か、複合化されて
背景になるケースが多いだろう。
以下は、気になった作品
★ワン・チンソン「follow me」
コンテクストは、中国のグローバリゼーション
机上のコーラが象徴的で良い。
★杉本博司 観念の形 0003
コンテクストは、科学、デジタル
数式の描きに、女性の振り向いた姿をみた。
★笹本晃
NY在住の日本人、インテリでヤバイ人。
今日一番に光っていた。
> ストレンジアトラクターズ
冒頭でNY在住の日常生活を話す事で、
「自分が奇人でないこと」をアピールし、
あとは、やりたい放題。
しかし、描いた図から、滲み出る知性を感じた。
結局、何やっても形になってしまう天才。
> ドゥー・ナット・ダイアグラム
ドーナッツ好きな笹本さん。
年甲斐も無く、キュンとしました。
詩人でもあります。
★ソピアップ・ピッチ ラージ・シード
「私の彫刻作品は安易に分類されたり期待されたりすることに抵抗します。」了解です。
最後に
★イー・ラン
「バライビギン」プロジェクト
地元文化が植民地支配を飲み込み、アートで
西洋経済から富を逆流させようという試み。
経済は文化と切れない証明です。
おまけ
★おじさんハック
「帰宅後の台所」
最後に展示会とは全然関係ないですが、
我が家の妻の所業。
コンテクストは、社会的不平等と格差。
（閲覧注意）
芸術を通し、日常に何かを見る。
現代アートに一見醜悪に見えるものが散見する。
しかし、コンテクストを通し
観念を作者と共有する事で、
作品の意味や価値を深く理解できる。
分かるという作業は、
人生を豊かにすることに繋がる。
