まあ、だいたいの人は、お父さんとの会話は苦手。つまらない、長い、オチがないのに加え、
どうしようもない駄洒落や下ネタ。
特に親戚のおじさんが間にいると、増幅され、
会話にならない。
だいたい、おじさんにとって
人前での真面目な話は恥ずべきこととなっており、
おじさん同士が牽制し合うのである。
お父さんと話をする時は、サシで話そう。
お父さんには、それなりの歴史がある。
歴史を紐解き、教訓を引き出そう。
話すとき、積み上げたキャリアや、
どうやって得意なことが出来るようになったか、
などと質問してみる。
小さい時からの趣味などは半世紀を経ている
場合もあり、文字通り人には歴史ありである。
興味ポイントは、個別の成功より、むしろ
ざっくり成功要因の傾向である。
コツコツ地道か、仲間と協力か、
理系文系、日本か海外か、ガテンかデスクか。
遺伝の観点から、自分の得意分野開拓のため、
参考になるだろう。
しかし、成功話というものは、あまり面白くない。
輝かしい歴史は美化され、努力、根性の話が多い。
しかし、失敗話は、より聞く価値がある。
何度となく繰り返してきた、失敗。
人生、純粋な失敗というものは少なく、
成長の過程で出て来る失敗が多い。
ある意味避けようの無かった、成功の代償である。
肝心なのは、駄目な時、如何にして乗り越えたか。
ここに人生観のエッセンスが凝縮している。
自分に置き換えてみて、これはヤバイと思える
逆境時の切り返しは、特に参考となる。
恥を忍び、手当たり次第知り合いに相談した、
人目を避け時間が解決するのを待った、
深刻に考えすぎないようにした、
人は人と割り切った
などなど
酒が飲めるようになって、二人で中華料理屋で
呑んだ。大人は完璧であるべしといった幻想を
子供の頃に抱いていたが、お父さんも人の子。
瓶ビールを注ぎ合い、ザーサイをツマミながら
聞くお父さんの話。
自分のルーツを紐解く感じがして、
今まで自分が囚われていたものや、
将来の予見のため、参考になるかも。
やってみる？
