おじさんハック

ざっくりと、おじさん視点のライフハック

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思い切って捨ててみる

おじさん人生も後半、今年50歳になる。

 

信長は人生50年と言い残して死んだらしいが、

令和の時代は、人生100年である。

まだ折り返し地点とは、実に長い。

 

前半に学んだことで、人生を左右する原理が

人は何かを得るために、何かを捨てなければ

ならないということだった。

 

自由を得るために、継ぐ家業を捨てた20代。

限界突破のために安定を捨て、海外へ出た30代

結婚と子育てに、独身を捨てた40代。

 

思えば、成長の階段を登るたびに、

それまで登って来た梯子を叩き割るような

生き方をしてきたように感じる。

 

それは、親しい人との別れから感じる、

大きな衝撃であり、喪失感である。

 

振り返ると多くのものを捨てて来たし、

きっとこれからも、何かを得るために

他のものを捨てて行くのだろう。

 

感傷的と、前だけ見て、振り返らずに

生きることはできる。

 

しかし、ふとしたことで、過去の道程を

振り返った時に、かけがえのないものを

捨ててきたことに、気がつくことがある。

 

取り返しが付かないし、

ある意味、仕方がない、どうしようもない

ことではある。

 

その時に光り輝いていた記憶が、

映画の映像のように、フラッシュバックし

それらが消えて、ぼんやりと鈍い衝撃

が心に響く。

 

そうこうしているうちに、

今という時間も、将来の喪失感の種となる。

 

そこで、もう一つの人生訓。

今あることを愚直に丁寧にこなして行く

ということ。

 

水戸黄門ではないが、人生楽あれば苦もある

泣くのが嫌なら、さあ歩けである。

 

へこたれず、別の人生の世界線を羨まず、

選んできた道を信じて、一歩一歩

成長しながら、着実に進むことである。

 

人生は選択の毎日であり、

我々は歳を重ね、選択の達人となっていく。

金融政策決定会合

日本銀行総裁、植田氏が

金融緩和政策の継続を発表しました。

 

市場では事前に政策の変更を

予測していたため、

円は一時的に上昇しましたが、

その後徐々に下落しています。

 

もしアメリカの物価上昇が落ち着き、

アメリカの金利が低下すれば、

円高が進む可能性があり、

日銀が金利を引き上げる動機は

薄れるでしょう。

 

その結果、日銀は金融緩和からの

出口戦略を逃す恐れがあり、

そうなれば、

金利環境が継続することになります。

 

金利は住宅ローンや

企業の資金調達コストの低下に

貢献しています。

 

特に後者の影響で、

収益の低い企業も存続できております。

 

沢山のゾンビ企業があるという話が、

長く言われています。

 

しかし、これは日本経済にとって

長期的には良いことなのでしょうか?

 

原材料費が安定し、物価が下落する

ことでデフレが続くことは、

一見快適に思えるかもしれませんが、

経済の長期的な健全性には

疑問が残ります。

 

金利の存在は競争を促し、

経済成長を刺激する側面があるからです。

 

競争が一概に良いとは思いませんが、

在るべき健全な状態に戻る必要は

あるわけで、日銀がその機会を

逃しつつあるように思えてなりません。

展覧会『キュビスム展 美の革命』

展覧会『キュビスム展 美の革命』へ行ってきた。



1) 展示会の概要

いつも会期が終わるギリギリにいっていたのだが、
今回は余裕を持って観に行けた。
(2023年10月3日(火)から2024年1月28日(日)まで)

パリのポンピドゥーセンターの大改修工事の
タイミングに乗じて開催された、今回の展示会。

多数の作品が来日し
(日本初出品作品も多かった。)、
約140点の作品で、キュビスムの展覧会としては
50年ぶりの大規模美術展。

嬉しいことに、写真撮影がほとんどの作品で可能!

今回の目玉の一つは、なんといっても、
音声ガイドに山田五郎氏が参加しており、
キュビスムについて深く、
楽しく理解することができた。



2)キュビスムの基本

キュビスムは、20世紀初頭にパブロ・ピカソ
ジョルジュ・ブラックによって始められた美術運動。

対象を複数の視点から分析し、
立体を平面化して再構築する手法を特徴としている。

キュビスムの起源には、写真の発展、
セザンヌの多視点絵画などの影響がある。



3)展覧会の構成

展示の流れで、キュビズムの源泉から、
その進化と世界的な広がりについて、
理解できる内容だった。

> セザンヌの影響
> 分析的キュビスムピカソとブラックの作品)
> サロン・キュビスム
> デュシャン兄弟とピュトーグループ、
> メゾン・キュビスト、
芸術家アトリエ「ラ・リュッシュ」
> 東欧からきたパリの芸術家たち、立体未来主義
> キュビスム第一次世界大戦
> キュビスム以降



4)印象的な作品

①先に観た展覧会で、
フォービズムやモダンアートに
大きな影響を与えたセザンヌだが、やはり
キュビズムへも多大な影響を与えていた。


セザンヌ、ポントワーズの橋と堰

セザンヌ大回顧展に影響を与えられた
ブラック、レスタックの高架橋
キュビズムという言葉の起源となる作品


②サロン・キュビズムの代表作品。
作品が巨大では、大迫力であった。

ドローネー、パリ市
(横幅4メートル!

キュビズムは「はしか」のように短時間に
世界に広まり、シャガールにも影響を与えていた!
ということで、作品も数点見れて嬉しかった。

シャガール、ロシアとロバとその他のものに

キュビズムの分析的な手法から、
機能性を純粋抽出して、コルビュジエ
ピュアリズムが出来上がる。
(そういう発展だったのか!)

コルビュジエ静物

コルビュジエの建築

5)まとめ

美術展を通して、毎回思うことは、
単に絵の美しさを楽しむだけではなく、
背景を読み解くことで、偉人たちの試行錯誤や
戦争の影響が人々にどのような影響を与えたのか
など歴史の歩みを感じることができる。

また、様々な美術展を訪れることによって
複合的に作品をみることができるようになり、
さらに作家や作品への理解がすすむことが
とても楽しいと思った。

テート美術館展を観に行った

展覧会を総じての感想は、

光の表現は常に芸術家たちの

関心の中心にあり、

時代ごとにさまざまなアプローチが

試みられてきたことが分かる美術展

だった。

 

①時系列的に言えば、まず

光はシンボリックな意味合いを持つ

平面的な描写が主流であった。

 

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②そして絵画は宗教的なテーマから

日常の風景や人々の姿へとシフトし、

光の表現はより現実的かつ詳細になった。

 

モネ、シスレーピサロなど印象派

この時代の光の探求の代表作と言えるだろう。

光を細やかに捉える彼らの技法は、

後の多くの芸術家に影響を与えた。

 

やはり、技術的な進化など抜きにして、

私は個人的に印象派が大好きである

ことを再認識する。

 

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注記、

展示会に無かったが、

補足の知識としては、下記二名は

美術史として、外せないだろう。

 

★カラヴァッジョの

強烈なコントラストを持つ光と影の表現。

 

★また、レンブラントの柔らかな光の

グラデーションと深い影のテクニックで

人物の内面を浮かび上がらせた表現。

 

 

③今回の展示会の主役はターナーだった。

19世紀のイギリスの画家。

光の中に情熱や感情を投影した。

 

彼の作品は、色彩と光の爆発的な

組み合わせにより、観る者に

強烈な印象を与える。

 

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ターナーが主役との由縁は、

彼の光彩の理論が秀逸で、

後世に与えた影響が大きすぎることだろう。

 

⑤20世紀に入ると、抽象芸術が台頭。

多くのアートムーブメントが誕生した。

 

中でも、マーク・ロスコの作品は

色彩と光の層を積み重ねることで、

観る者の心の奥深くに訴えかける

独特の世界観を持っていた。

 

https://www.tate.org.uk/art/artworks/rothko-light-red-over-black-t00275

 

以前に見た抽象画展では理解が

追いつかなかった抽象画も、

光彩からのアプローチで、

その真髄を垣間見ることが出来たように思う。

 

 

★まとめ

 

美術展を訪れ、

これらの歴史的背景や芸術家たちの

探求を肌で感じる経験となった。

 

新しい知識や視点を得ることで、

それまでの認識が深まり、

作品に対する理解が豊かになる。

 

美術展巡りは、洞察や発見の連続であり、

それが醍醐味だといえるだろう。

金融政策決定会合

金融政策決定会合

日銀は金融政策決定会合で、
大規模な金融緩和策を続けることを決定した。

物価見通しでは上振れリスクが大きいとしたものの、
現時点で、金融緩和政策は修正の余地がなく、
物価目標の達成が見通せるまで継続するとのこと。

物価は2%目標を上回り続けているが、
日銀は賃金上昇を伴った
安定目標の達成には至っておらず、
金融緩和策を続ける判断を下した。



★円安は進むだろう

一方で、アメリカの金利高は据え置きと
FOMC連邦公開市場委員会)で決定されたので、
日米の金利差が継続するとうことで、
円安の状態は変わらないだろう

経済を読むうえで、
植田総裁の今後の政策方針についての
メッセージは、ますます重要なものとなる。



★賃金上昇がKey

要は、政策転換には、賃金上昇がKeyである。

これは、日銀は現状で積極的に
物価上昇は止めるつもりは無く、
企業側に今後の経済について
判断を委ねているとみることもできるだろう。

つまり、どう転んでも合計のコスト
(調達コスト + 給与コスト)は上がり、
物価は上がっていくのだが、
もし給与を十分上げてくれたら、
金利を上げて調達コストをさげる
というメッセージだろう。

逆に、給与上げないのなら、
金利は下げたままで調達コストは
高いままということだ。



★さて、企業としては、どちらが得だろうか?

消費者となる労働者の給与が変わらず、
調達コストだけ上がっていけば、
消費者マインドは下がり、
企業は物が売れず収益が下がるだろう。

また、逆に給与が上がれば、やはり物価は上がるが
購買力は上がるので、企業は値上げができ、
さらに物価が上がるというサイクルが進んでいくだろう。

おじハックとしては、是非とも
後者になって欲しいなと思う次第。

マイナス金利政策解除

今日は、日銀の植田和男総裁の、
マイナス金利政策解除の"可能性"の言及
について書いてみたい。



★経済と物理法則

経済を観測し続けることにより、
特定の局面では物理法則のように、
経済状態が動く場合がある。

もちろん、いつもという訳ではない。

例えば為替などは、
関連する変数が多すぎて予測は不可能と言って良い。

物理法則では、
変数を動かせば結果の状態が算定できる。

そして、経済の変数で、人為的に動かせるものと、
そうでないものがある。

つまり、日本銀行が動かせる変数が金利であり、
この金融政策の方向が読めれば、
将来の経済状態が算定されるというわけだ。



★総裁の思考

するとこれは、日銀総裁の思考が読めれば良いわけで、
当たれば、将来の経済状態を読むことができるわけである。


①まず、純粋に個性について

ハッキリと前任の黒田総裁と考え方が違う。

金融政策の変更は経済への影響を引き起こすが、
現在は、以前にも増して難しい局面である。

このようなプレッシャーがある中で、
新総裁として植田総裁はどう考えるか。

その場合、ご経歴の根底にある
経済学の理論的な側面から、
日本のあるべき金利設定を考えるのではないか?


②次に、今がどのような流れにあるか

金融政策は、通貨供給や金利に影響を与え、
日本銀行は、その金融政策の変更を
通じて経済状態を調整しようとする。

しかし、その効果は他の経済要因
ウクライナ、エネルギー価格高騰、
アメリカの金融政策、為替、インフレ率、失業率等)
と相互作用している。

目下、日本国民が何に最も困っていて、
金利を誘導した結果が、
大半の国民にとって利益となる方向は?


③政府の要求

黒田総裁の時代と違い、
今の政府が要求してくる金融政策
という側面がある。

岸田政権は、
財務省と仲が良い個性的な政権と言える。

常に財務省は、何を要求してきただろうか?



★まとめ

経済は複雑で予測が難しいものだが、
日本銀行の金融政策は経済の健全性を維持し、
安定した成長を促進するための
重要なツールであることは間違いない。

上記①~③を合成した結果が、
今後の金利の動き、
そして経済の動きとなるだろう。

植田総裁の言葉は文字通り金言であり、
今後の経済政策にどのような影響を与えるか、
注意深く見守る必要がある。