「現代経済学の直観的方法」
長沼伸一郎著
を読んでいる。
数学、物理、生物、歴史など、
他の学問理論とのアナロジーで解説するので、
珍しい知見を得ることができる。
何回かに分けて抜粋してみよう!
の三回目。
★インフレ発生のメカニズム
3つの理由がある。
貨幣の増発や、
オイルショックなど供給不足は
お馴染みである。
供給のボトルネックという考えは
知らなかった。
通常、需要の増大と並行して
供給が増えるが、一部
希少原料など供給のタイミングが
ついていけないものがある。
それで、インフレが起きるという。
供給ボトルネックは、
貨幣の量に関係なく
起こるインフレなので、
金融政策による調整が難しい。
★インフレが与える社会への影響
物価より賃金上昇の方が遅い
よって企業は得し、
一般労働者•消費者は損
借金をする企業は、
インフレで返済負担が減って得し、
投資家はもらう貨幣の価値が下がり損
★私の感想
直近のインフレ要因は、
量的緩和と供給不足、
世界的な需要拡大からくる
供給のボトルネックによる
この場合、企業は
支払う賃金や借金が目減りしている上に
特に日本の輸出企業は円安もあり
何もしなくても得をする。
逆に一般市民•労働者はどうだろう。
物価高に、賃金の目減り。
新聞やニュースはマクロ経済的に
日本は得というが、それは企業の話である。
そこで、金利を上げればどうかという
議論が持ちあがる。
円安は是正、インフレは抑えられるだろう。
企業は厳しいが内部留保を使って
乗り切れば良い。
国の借金は、よく言われている
国の資産で減らせば
良いのではないだろうか。
住宅ローンが困る人は
住宅ローン控除で助ければ良いのだ。