(Update 2022/08/24)
だいたい、こんな感じなんだろうと思う。
★金利
> うちの住宅ローンは35年固定金利。
> まわりのおじさんの半分は、変動金利。
話の出発点として、「変動金利で大丈夫なの?」という疑問。
「日銀がリフレ政策(消費者物価上昇率2%目標まで量的緩和)してる」から
つまり、「国がお金を増刷して、お金の価値を下げてるから大丈夫」って話。
お金が余ると銀行は「もっと借りて~♡」と、貸出金利を下げる。
一方で、固定より変動の方が金利が低いから、お得。
金利が上がるリスクが小さい今、変動でOKというわけ。
★リフレ政策
そもそも、何故、リフレ政策してるんだっけ?
これは、「デフレを逆転させたい」から。
物の価値が同じ時に、お金の価値が下がると物価(物の値段)が上がる。
インフレ誘導。
まあ、やり過ぎて過度なインプレになるのも困るから、
消費者物価上昇率2%を目安にやりましょう、ということ。
安倍元首相や、黒田総裁が量的緩和を始めた当初、
二年くらいでインフレ実現するって言ってた話。
しかし、お金を刷っても刷っても、インフレにならない不思議。
★消費税、増税
実は、インフレになりそうになった時があったのだけど、
消費税を増税してインフレが阻止された。
折角、家計に回るお金が少し増えてきたのに、逆に税金で巻き上げちゃった。
★世界のインフレ
そんな中、コロナやウクライナの影響で、輸送やエネルギーコストが上がった。
世界の物価は上がった。
「みんな物価上昇が加熱してるから、お金使わないで!」と、
市場のお金を国へ戻す。逆回転である。
お金が減ると銀行は「もう貸しません。閉店ガラガラ」と、貸出金利を上げる。
★ドル高円安
かくして、「円安」となる。
円安に誘導される原因は、金利差である。
お金は、金利の利ザヤが魅力だから、利子が高いアメリカへ流れる。
ドルが人気で、円が不人気ということで、ドル高円安となったわけ。
★増税
しかし、不思議なのは「何故、増税したのか?」
消費税の実際の使途は、年金、医療、介護、子供・子育て支援である。
逆に言えば、これ等へ充てる税金が足りないから増税なのだ。
コロナで不足した税金という名目で、これから、さらに増税されるだろう。
しかし、なんで消費税を増税しなくてはいけないのだろう。
ずばり「別の税もあるのでは?」
日本を動かしている、発言力が強い集団は、そんな風には考えていないようだ。
★他の税
まず、「法人税は、どうなのか?」
> 日本企業の対外競争力を考えれば、法人税は低ければ低いほど良い。
> グローバル経済において、企業は日本国内で活動しなくても良い。
> また、企業は政治献金をするので、政治への影響力が強い。
そこで、企業を留めたい国は、法人税は少しでも下げたいと思う。
では、所得税や資産、相続にかかる税金?
> それらの税金を多く払うのは、お金持ち
> お金持ちは高齢者が多い
> 高齢者は人口が多く、政治への影響力が強い
そういったわけで、増税が必要なら、消費税でお願いしますとなる。
★消費税の不公平
なんで企業や金持ちは、他の税より消費税なら受け入れやすいのか。
> 企業は消費税の仕入控除がある。消費税を払うのは消費者。
> 消費税は、金持ちの方が有利
消費より貯蓄に回る割合が大きい。
本来、お金があるところから税がとられた方が公平な筈。
つまり、お金持ちほど多く税がとられた方が、富の再分配で考えれば、良い筈。
しかし、消費税は、給与から消費に回る割合が多い貧乏人に辛い。
★少子高齢化と格差
日本の少子高齢化は、格差を助長する結果となっている。
企業の株主、経営者、資産家、高額所得、政治家も高齢者が多い。
また、高齢者ほど、投票率が高い。
それに、単純に、高齢者の方が人口が多い。
よって、高齢者の政治的パワーは、若者のそれより強い。
すると、税の構造を変えることはできない。
貧乏人から税を取り、医療や社会保障を多く使う、お金持ちな高齢者に再分配される。
格差が広がる。
★終わりに
こういった感じなんだろうなと理解しつつ、
他のおじさんの話、日々のニュース、youtubeの経済解説を見ていると
違和感がない。
もし違和感が出たら、潮目が変わったということだろう。